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皆様のご支援のお蔭で、ウィキペディアは以前にも増して安定しています
耳にすることが全て真実とは限りません――ウィキペディアが閉鎖するという噂が流れていますが、ご安心ください、その予定はございません。むしろ、世界中からのご支援のお蔭でオンライン百科事典は以前にも増して安定しています。しかし一方で、非営利事業であるウィキペディアは、他のほとんどの非営利団体と同じくもっぱら一般の方々のご支援に頼って運営されており、今もなお資金の問題が差し迫っています。
自由なライセンスの元で提供されているオンライン百科事典、ウィキペディアの利用率は昨年極めて大幅に増加し、今やそのアクセス数は世界ウェブサイトの中でも10位以内に位置するようになりました。その結果、サイトを運営している非営利法人ウィキメディア財団は、この伸びに対応するためのハードウェアと帯域を購入する必要性に迫られてきました。
「現在ウィキペディアは200の言語で600万個以上の項目を提供しており、またその量は増える一方です。これだけの情報量を記録しておくのも大変であり、また転送するのも大変です。運営に要する費用も非常に莫大なものとなってきました。世界中にアウトリーチ活動を行っている非営利団体として、この現実的な問題に向き合っていくための工夫が求められているのです」とウィキメディア財団理事長フロランス・ドゥヴォアールは語っています。
けれどもご心配は無用です。つい先日の寄付呼びかけキャンペーンの様子からは、世界規模のコミュニティがウィキペディアを好ましく思い、ウィキペディアがこれからも安定したものであるよう支えていただけるご意向を窺うことができました。
「私たちは4週間で100万ドル以上の寄付をいただきました。100万ドル以上と申すのは、今なお寄付が入り続けているからです。第一線で活躍されている方からの多額の寄付から、学生による1ドルの寄付まで。私たちは実に幅広い層の方々から支持されており、この度のキャンペーンではそのことがよく反映されていました」とドゥヴォアール理事長は述べています。
先週スイスのジュネーブで開かれたリフト・コンファレンス (LIFT07) の中で、ドゥヴォアール理事長は、ウィキメディアにはあと3ヶ月間サーバーを稼働させておけるだけの資金があると発言しました。これを参加者のどなたかが誤解し、ウィキペディアはその期間で閉鎖されると伝えてしまったようです。ただし、理事長は、その発言に続け、ウィキペディアの閉鎖などという過激な事態が近日中に起こることはないと付け加えています。
実際にドゥヴォアール理事長が言わんとしたのは、ウィキペディアは、今、運営資金を必要としているということです。前回のウィキメディア財団の会計監査で、財団は常に6ヶ月分の運営資金を用意しておくことが望ましいとされました。現在のところ、財団は4ヶ月間運営を続ける資金を保有しています。
ウィキメディアの運営に要する費用については、http://wikimediafoundation.org/wiki/What_we_need_the_money_for をご覧ください。
寄付呼びかけキャンペーンについてのよくある質問及びその回答については、寄付FAQ (http://wikimediafoundation.org/wiki/%e5%af%84%e4%bb%98FAQ) をご覧ください。
ウィキメディア財団について
ウィキメディア財団 (Wikimedia Foundation Inc.) は、アメリカ合衆国で501条c項3号に定める免税資格を有する非営利の慈善団体です。ウィキペディアなどのウィキメディアプロジェクトを運営しています。